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電子冷却素子(ペルチェ素子)

電子冷却素子(ペルチェ素子)

性格の異なる異種の金属あるいは半導体を直列に接続した回路を作り、これに直流電流を流すと一方は吸熱、他方は発熱するという現象を用いた冷却素子です。

1834年にフランス人の J ペルチェによって発明されたので、この名前をとってペルチェ素子とも呼ぱれます。 なお、この原理を応用して発電させる効果はゼーベック効果と言われています。

特長

  • 冷却媒体を使用しない。
  • 小型,軽量である。
  • 温度応答速度が速い。
  • 直流電源の極性反転で加熱/冷却可能。
  • 極低温が得られる。
  • コンプレッサー等の圧力部品が必要ない。
  • コンパクトに最終製品が組立てられる。
  • 精密な温度制御ができる。
  • 恒温状態を容易に制御できる。
  • 局部的に −100℃ 以下の温度も容易に得られる。

代表的な種類

汎用素子

汎用素子
代表機種 仕様 用途
DT 12 - 6
Qmax : 54W
Imax : 5.6A
Vmax : 14.6V
寸法 : 44×40×4mm
  • 電子クーラー
  • 冷却プレート
  • 保冷庫/恒温槽
  • 除温器
  • 半導体製造装置
  • バイオ機器
  • 計測機器
  • 医療機器
  • 科学分析機器
  • 発酵食品製造機器
TB-127-1.0-0.8
Qmax : 56.0W
: 69K
Imax : 5.8A
Vmax : 15.7V
DT 12 - 4
Qmax : 36W
Imax : 3.7A
Vmax : 14.6V
寸法 : 34×30×3.43mm
TB-127-1.0-1.3
Qmax : 34.5W
: 69K
Imax : 3.6A
Vmax : 15.7V
DT 6 - 6
Qmax : 30W
Imax : 5.6A
Vmax : 8.2V
寸法 : 34×30×4mm
TB-71-1.4-1.8
Qmax : 27.9W
: 70K
Imax : 5.1A
Vmax : 8.9V

電子用素子

電子用素子
代表機種 仕様 用途
SP 1504
Qmax : l.6W
Imax : 1.2A
Vmax : 2.0V
寸法 : 7.2×6.0×2.7mm
  • 光通信
  • レーザー読取電送写真
  • 医療機器
TB-17-0.6-1.2
Qmax : 1.8W
: 69K
Imax : 1.4A
Vmax : 2.1V
SP 1507
Qmax : 5.4W
Imax : 1.8A
Vmax : 4.7V
寸法 : 11.3×11.3×2.4mm
TB-19-1.0-1.3CHR
Qmax : 5.2W
: 69K
Imax : 3.6A
Vmax : 2.4V
MI 1023T
Qmax : 9.2W
Imax : 1.8A
Vmax : 8.0V
寸法 : 13.2×13.2×2.2mm
TTB-63-1.0-2.5
Qmax : 9.1W
: 70K
Imax : 1.9A
Vmax : 7.9V

センサー用素子

センサー用素子
代表機種 仕様 用途
SP 1715
Qmax : 0.57W
Imax : 1.5A
Vmax : 1.2V
寸法 : 6.6×4,4×4.6mm
2段寸法 : 4.4×4.4mm
  • CCDカメラ
  • 光電子増倍管
  • サーモグラフ
  • 科学分析機器
  • 暗視カメラ
  • ミサイル追尾装置
TB-2-[11-4]-1.0
Qmax : 0.6W
: 92K
Imax : 1.5A
Vmax : 1.3V
MI 1020T
Qmax : 0.9W
Imax : 1.8A
Vmax : 0.8V
寸法 : 4,0×4.0×2.2mm
TB-7-0.6-1.0
Qmax : 0.9W
: 69K
Imax : 1.7A
Vmax : 0.9V
MI 2021T
Qmax : 0.92W
Imax : 1.4A
Vmax : 2.0V
寸法 : 6.6×4.0×3.8mm
2段寸法 : 4.0×4.0mm
TB-2-[31-8]-1.5
Qmax : 0.9W
: 93K
Imax : 1.1A
Vmax : 3.6V

マーロウ社製標準素子は、冷却面,発熟面ともにメクライズされていないアルミナ基板を使用しています。
クライオサーモ社製素子も取り扱っております。
価格等は別途お見積り致しますのでお問い合わせ下さい。

ご希望により,アルミナ基抜の上にメタライズ加工(銅仕上げ,金仕上げ)や予備ハンダの搭載などの加工も承ります。

組立方法

組み立て
ADコート真空コンポーネント
取り扱い上の注意
電子冷却素子の信頼性を最大限に発揮させるためには、発熱面温度85℃以下の低湿度雰囲気にてお使いください。
過度の極性反転やON‐OFF運転は、素子に大きなサーマルストレスが加わるため避けて下さい。

※ ユーザー様の仕様に合わせて、組立加工も承っております。

新製品情報

2021年3月
【真空搬送システム】
クラスターシステム
2020年2月
【真空部品】
アジレント社製 新型TMP TwisTorr 305 FS
2017年3月
【真空薄膜形成装置】
レーザーアシスト基板加熱機構
その他の新製品情報 >>

イベント情報

2022年9月20日〜23日
【併設展示】
応用物理学会秋季学術講演会(於:東北大学 川内キャンパス)
その他のイベント情報 >>

トピックス

2021年5月1日
関東営業所(埼玉県新座市)を移転しました。
2018年12月17日
茨城事業所(茨城県那珂市)を移転しました。
2013年10月31日
文部科学省による「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」拠点に東京大学等と共に採択されました。
2011年4月15日
原子散乱表面分析装置 が、りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞共催第23回「中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門“優良賞”を受賞しました。
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